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2008年6月10日 (火)

象潟の岩ガキが旨い理由

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秋田県沿岸の夏の名物に「岩ガキ」があります。 夏になると海水浴をして、親子でバーベキューなどをするときにいつも岩ガキはありました。焼きたてに醤油をかけて、熱々をはふはふしながら食べたものですdelicious。今から20年前はそんなに岩ガキもメジャーではなかったので、地元で食べられる食材として箱買いするのが普通?でした。一個当りの単価も安かったし、素潜りで取って自分達で食べられる分は漁師の人も見逃してくれたものです。牧歌的でおおらかな時代だったのだなあと思います。子供時代にそういう経験をするとカキって安くて夏に食べるもんだという意識が身についてしまい、大人になってからもまだ抜けません。

大人になってカキは英語でRのつく月しか食べない事(つまり秋と冬の食材)、栄養価が高く、海のミルクと呼ばれ大変高価な物であることを知りました。じゃあ、夏に食べていたのは偽物だったのsaddownと思ったものでした。後日調べてみたら日本海のカキは太平洋側で取れるカキとは違い、夏の短いシーズンしか食べられないものだそうです。身も太平洋側のカキより厚く、弾力性に富んでおり、一口では食べきれない大きさです。煮ても焼いても揚げてもおいしいのですが、やっぱり生で食べるのが一番です。開けて貝柱を切って、海水でしゃぶしゃぶして、ぺろり。口一杯に芳醇な香りと濃厚でクリーミーな磯の風味が・・・。 新鮮なものは全く生臭みがなく、カキ嫌いの人がここの岩ガキだけは食べられるという逸話通りの味です。シンプルに食べるのもいいのですが、レモンを絞ってさっぱり味で食べるもよし、もみじおろしとあさつきでちょい辛で食べるもよしです。わたしのおすすめはゆずこしょうにポン酢醤油ですhappy01good。ゆずこしょうの辛味が意外と岩ガキと合います。付けすぎないのがコツかなと思います。付けすぎるとカキの風味が消されてしまいますので。

象潟の岩ガキは7月後半に入ってからがシーズンになります。今の時期に象潟の道の駅「ねむの丘」さんなどで販売している岩ガキは石川県近辺のものだそうです。早く象潟産の岩ガキを思う存分(ふところ事情が許す限りcrying)食べたいものです。

先日、秋田県の地元新聞にこのような記事が載っていました。Photo

 環境省は4日、「平成の名水百選」に本県にかほ市象潟町の「獅子ケ鼻湿原の出壺(でつぼ)」と「元滝伏流水」をはじめ、和歌山県那智勝浦町の「那智の滝」など、42都道府県の河川やわき水など100カ所を選定した。25日、名水がある市町村に認定書を交付する。(中略)

 本県から選ばれたにかほ市象潟町の2カ所は、いずれも鳥海山の伏流水がわき出ている。このうち「出壺」は鳥海国定公園「中島台レクリエーションの森」内の獅子ケ鼻湿原(約26ヘクタール)の一角にある。ブナ林に囲まれた湧水(ゆうすい)池で長さ15メートル、幅8メートル、深さ2メートル。天然記念物の同湿原植物群落、奇形ブナ「あがりこ大王」とともにレクリエーションの森の見どころの一つとなっている。昨年は約3万5000人が訪れた。

 元滝伏流水は鳥海ブルーライン象潟口の近く。高さ5メートル、幅30メートルの斜面から伏流水が流れ落ちる。滝の斜面岩肌に広がるコケの緑と白い水しぶきのコントラストが魅力で、雪解け後の4月ごろから11月末ごろまで観光客が訪れている。Photo_2

(秋田魁新聞6月5日付) 

 

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一見なんでもない記事に見えますが、ここに象潟産の岩ガキのうまさのヒミツが隠されているのです。そう、答えは「」です。この豊富に湧き出る鳥海山の伏流水が一年を通じて海に流れ出し、カキに必要なミネラル分や栄養素を常に与えているから、岩ガキは旨くなるんです。杜がカキを育てているという自然の営みの素晴らしさを感じますxmas。海のものも山のものも全てはつながっているのですね。岩ガキの成長を想像しながら夏を待ちたいものです。ちなみに天寿酒造のお酒も仕込水は鳥海山の伏流水です。鳥海山の伏流水で造られる天然の岩ガキと地元の日本酒は相性ぴったりです。「がお互いのよさを引き出しているからなんだとあらためて感じた次第です。

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